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←低タンパク食の献立例を3段階に分けてご紹介します。
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低タンパク食
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腎機能が徐々に低下してくると、慢性腎炎から慢性腎不全という状態に進みます。この時期は、生活の管理・食事療法・薬物療法が中心となり、透析療法は必要ないので、保存期の慢性腎不全といいます。ここではこの時期の食事療法(低タンパク食)を述べてみます。
腎臓は血液をろ過し、老廃物を濾しとって、尿として排出する働きを担っています。腎臓の機能に障害が起きると、体内に不要になったものを排出できなくなり、体液のバランスを正常に保てなくなります。摂取されたタンパク質は、体内で窒素化合物になり、いくつかの窒素化合物が腎機能低下とともに体内に蓄積されて、尿毒症性物質になることがわかっています。また過剰のタンパク質は、糸球体過剰ろ過の状態を生じ、糸球体の硬化という糸球体破壊が促進されるといわれています。そこでタンパク質を制限し、腎臓に負担をかけないようにします。
つまり、低タンパク食によって尿毒症の症状を改善することと、腎不全の進行を遅らせることが期待できるのです。タンパク質制限によって透析導入の時期を遅らせることが出来るのです。
さらに腎機能の低下が進むと、カリウムの排泄が悪くなり、血中カリウム濃度が上昇することがあります。そうなると心臓や神経系に悪い影響をもたらすので、カリウムの制限が必要になります。そのほか病状によっては水分制限も行います。
体の中では、体温を保つことや心臓の拍動に食事からのエネルギーを必要とします。また筋肉や血液は、タンパク質により日々作り変えられています。しかし、エネルギー量が不足の状態では、本来筋肉や血液を作らなければならないタンパク質がエネルギー源として使われてしまいます。その結果、老廃物である窒素化合物が増え、腎臓のろ過量が多くなることで腎臓への負担がかかり、腎臓の障害を悪化させてしまいます。
つまりタンパク質の量を制限されればされるほど、効率の良い利用の為に、適正量のエネルギーをとることが重要となります。
また、できるだけ良質のタンパク質(必須アミノ酸を多く含む食品)を摂るようにします。タンパク質を構成しているアミノ酸のうち、体内で作られない9種類のアミノ酸を「必須アミノ酸」といいます。それらがバランスよく含まれていると、体の中で有効にたんぱく質として使われます。一般に動物性食品(卵・肉・魚など)に多く含まれています。
ここで紹介する「低タンパク食」は、当クリニックで提供しています透析食を基本として、段階ごとにタンパク量を下げてみました。主食にタンパク質の量を減らした治療用特殊食品を使うと、おかずにその分のタンパク質を確保することができます。食事療法を無理なく続ける為にも、特殊食品の活用が大きな助けとなります。タンパク質を抑えた食品のほか、エネルギーを補給できる食品、カリウム・リンを抑えた食品、減塩の調味料など、多種多様な製品が開発されています。
エネルギー・タンパク質・カリウム・リン・塩分・水分など、病状にあわせてコントロールしましょう。
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